2021.04.19

☆みんな大好きな『お風呂』の3つの作用

お風呂は毎日行う生活習慣でありながら、運動や食事に比較して、少ない負担で健康・病気予防・美容の向上に寄与するとともに、やり方によってはそれらに負けず劣らずの効果を発揮することもあります。

反対に、正しくない入浴法を実践すれば、効果が出ないばかりかかえって害になる場合があります。

お風呂の効果を最大限に高めるためには、医学的・理論的に認められる「入浴の7大作用」を正しく理解する必要があります。

今回はそのうちの3つをご紹介いたします♪

【温熱作用】

文字通り、温かいお湯に浸かることや、浴室の温度などの温熱が身体におよぼす作用のことです。

人間の体内では体温が上がると様々な生理活動が活発になります。

温熱効果によって皮膚の毛細血管が広がり、血行が良くなるとともに、新陳代謝が高まって老廃物や疲労物質の排出を促します。

さらに、温度によって自律神経のコントロールも期待できます。

ぬるま湯につかると副交感神経が刺激されてリラックス効果をもたらし、熱めのお湯につかると交感神経が刺激され、体がシャキっとするのを助けます。

【浮力作用】

水中では浮力の効果によって体重が軽く感じられるため、たとえば湯船に首まで浸かった場合、お湯の中での体重は約1/10程にまで減少します。

湯船に浸かっている間は体重を支える筋肉や関節を休ませることができるため、体全体の緊張がほぐれ、心身のリラックスにつながります。

【静水圧作用】

浴槽に入っているお湯の重さや圧が身体にかかることで、全身がマッサージされたような状態となり、血流や生理に影響を与える作用です。

1mの水深では、1平方cm当たり100gの水圧がかかるといわれています。

入浴中に水圧で圧迫された血管やリンパ節などが、お湯から上がって水圧から解放されることで全身の血行がよくなります。それによりむくみ解消などにもつながります。

【身体を休めるのに効果的な入浴法・3選】

上で紹介した入浴の3つの効果の中でも、特に「温熱効果」を活かした入浴法をご紹介します。

解消したいお悩みに合わせてぜひお試しください♪

〇肩こり

  • 41℃程のお湯に全身10分程度つかり、体をしっかり温め血行をよくします。
  • 左右の肩を10回程、交互に回します。
  • 時間があれば、42℃程の熱めのシャワーを肩に5、6回当てましょう。より血行が良くなります。

〇ストレス解消

心を落ち着かせたいとき☞ 38~40℃のぬるめのお湯に20~30分じっくりつかりましょう。

それにより脳内の副交感神経が優位になり、心身共にゆったりとリラックスします。

シャキっと気分転換したいとき☞ 42℃程の熱めのお湯にさっとつかります。

そうすると交感神経が優位になり、血流が活発になるとともに脳も活発に働きます。

○疲労回復

42℃前後の熱めのお湯に10分くらい入ります。

疲労物質である乳酸を取り除き、全身に溜まった筋肉の疲労をほぐします。

お湯に浸かりながら手足をマッサージするのも◎

ただし、スポーツなどの肉体疲労の場合、直後30分は入浴しないようにしましょう。

普段はシャワーという方も、時々は浴槽にお湯をためて、効果的に身体を休めてみませんか?

また、毎日湯船に浸かっているという方も入る時間や温度を見直して、いつもと違う入浴タイムを楽しんでみてください♪

(記事参照:日本入浴協会)

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