
今回は女性のよくある悩みのひとつ、「むくみ」についてお話したいと思います。
「むくみ」は体内の水分代謝が落ちことにより起きる現象です。
これは体脂肪過多で起きるものではないので肥満とは違います。
それでは、なぜ「むくみ」が起きてしまうのでしょうか?
■「むくみ」の原因には血流に大きな関りが!
血管と細胞の間は「細胞間液」という液体で満たされており、その量は全身で約11Lにも及びます。
細胞間液は血液に乗って全身をめぐり、血管によって運ばれる栄養や酸素などを細胞に届け、ついでに老廃物を回収して血管に再吸収されます。
しかし、血流が悪くなるとこの動きが鈍くなり、その結果、身体の各部位で細胞間液が滞り、むくみの原因になるのです。
つまり、血流が悪くなると「むくみ」が起こる?それではどうしたら「むくみ」がとれるのでしょうか。
■血流を良くして「むくみ」をとろう!全身浴のススメ
お風呂に入ると、体内では尿意を促すシステムが稼働します。
お風呂や水の中に入ると、静水圧(静止する流体中において作用する圧力)で下半身が圧迫されて血液が循環します。血液が上半身に戻ってくると、脳は利尿作用をもたらすホルモンを増やす命令を出すのです。
それによって尿意が促され、塩分や老廃物の排泄が促進されます。
お風呂によるデトックス効果は発汗によるもの、と思っている人も多いのではないでしょうか?
実は入浴中の汗腺による排泄作用よりも、尿からの老廃物排泄作用の方が遥かに大きいのです。
お湯につかる体積の少ない「半身浴」では静水圧が弱いため、ぜひ肩までつかる「全身浴」で静水圧の効果を最大限に活かしましょう!
利尿作用と同時に、血流アップや発汗も相まって、お風呂はむくみ解消にとても良い効果を発揮します♪
■お風呂でできる【むくみ対策】
●シャワーの水圧でマッサージ
体を洗うついでに、下半身をマッサージ。少し水圧を強めにして、ふくらはぎを下から上へ、ひざ裏、太もも、そけい部とシャワーを当てていきます。
手を使わず手軽にリンパマッサージできるので、体を洗ったあとの習慣にするといいでしょう。
●入浴中にマッサージ
水圧で血流がよくなっている入浴中は、マッサージによいタイミング。
リンパマッサージでも良いですが、筋肉の硬くなっているところをもみほぐしたり、手首や足の指を回したりするのもいいでしょう。
普段はマッサージしにくい太ももの裏なども、お風呂の中ならほぐしやすくなります◎
●足はお湯で流すだけ
体の末端の血流が悪くなっていると、足先まで十分栄養が行きわたらず乾燥しがちです。
足を洗うときはせっけんをなるべく使わず、またタオルでこするのは避けましょう。
皮膚のバリアがなくなって、粉をふいたり、かゆくなったりする可能性があります。
●適度に水分補給を
お風呂に入っている間は100~800mLほどの水分が体から奪われていきます。
それをそのままにしてしまうと、血液の粘度が高まって血流が悪くなる原因に。
入浴後に水を飲む人は多いですが、入浴前にもコップ1杯の水を飲んでおくとよいでしょう。
これらを参考にして、むくみ対策をしてみてくださいね♪
(記事参照:日本入浴協会)