2021.08.20

効率よく!疲れを癒す入浴法

お湯につかると疲れがとれる~!と感じる方は多くいらっしゃると思います。
とはいえ、お風呂に入るのは案外体力を使うもの。入り方次第では逆に疲れてしまうことも…。
今回は、実際にどのような入浴法なら、安全かつ効果的に疲労回復できるのかを紹介していきたいと思います◎

■まず大事なことは「湯船に浸かる」

湯船に浸かりたい…でもお湯をためたり、掃除が面倒くさい…と、シャワーで済ませがちになっていませんか?
シャワーだけでは体温は十分に上がらず、静水圧や浮力の効果も得られません!
(※静水圧・浮力の関係については以前のコラム、
☆みんな大好きな『お風呂』の3つの作用> ご参照ください)

疲労回復を目的としてお風呂に入るために、

◎十分な体温上昇(約0.5~1.0℃程度)
◎血流アップによる老廃物の代謝
◎副交感神経の刺激による心身へのリラックス効果

…などを目指していきます!

■湯船に浸かるときの3つのポイント

まずはこの3点に気をつけていきましょう。

① お湯の温度
② お湯に浸かる時間
③ お湯の水位

医学的に正しく!お風呂で疲労回復をするコツは以下の通りです。

では、下記にてそれぞれの詳しい内容をお伝えしていきます!

① お湯の温度・・・40℃前後

幅広い年齢層・体力層に低リスクな温度です。
また、交感神経優位にならず、リラックスしながらゆっくりと湯船に浸かっていられる湯温です。

② お湯に浸かる時間・・・10~15分間ほど

心身に大きな負担をかけずに体温を0.5~1.0℃上げるのに適した時間です。
体温が0.5~1.0℃上がると、身体がポカポカして顔や額が汗ばみ出すので、それを目安に考えてください。

③ お湯の水位・・・肩まで浸かる全身浴が出来る程度

銭湯や温泉などの深風呂では、静水圧の効果から湯上りの血流アップも期待できます。
(ただし全身浴は胸まで水圧がかかるため、心臓や呼吸器の疾患をお持ちの方はお医者様にご相談ください)

■プラスαでよりリラックス

ご紹介した3つのポイントに加えて、

たとえば
お気に入りの香りの入浴剤を使ってみたり
銭湯や温泉に行って非日常感を味わってみたりすることで、
さらなるリラックス効果を狙うのも◎

ちなみに、銭湯や温泉などの大きな湯船に入ると、リラックスに関する脳波が出るという研究結果もあるそうです。
入浴剤自体にも生薬配合のものや、炭酸が入っていたりと、疲労回復を助ける効能があるものも。
いろいろ試して楽しむのも良いですね。

■入浴後もひと工夫

お湯に浸かってほてった体をすぐに冷ましてしまうのはもったいない!
上がった体温を保つことで、入浴による疲労回復効果を余すところなく享受しましょう。

お風呂から上がったら、まずはタオル等で素早く体をふきます。
体が冷えないうちに毛布や布団などにくるまって横になり、安静を保つことがポイントです。

こちらは欧州の温泉療法でよく行われる手法ですが、お風呂上がりでポカポカのまま、やわらかい寝具にフカフカと包まれて横になっていると、なんともいえない心地よい時間を味わえますよ◎
夏の盛りはなかなか難しいですが、肌寒い季節になったらぜひお試しください。

■入浴について注意点

入浴中に心臓の拍動が上がったり、息苦しさがある場合は無理せず浴槽から出て休みましょう。
交感神経優位に転換して、逆に血圧が上がっていることも……。

心臓・血管・呼吸器などに疾患がある場合は特に注意が必要です。
安全な入浴を心がけましょう。

■おさらい

ではもう一度おさらいです。

疲れがたまってきた~!リフレッシュしたい!など、ここぞという時に、ぜひこの入浴法をお試しくださいね。よいバスタイムをお過ごしください◎

Page Top